2008年 08月 14日
ローマには7時15分に到着。 一緒の部屋のイタリア人のおじさんはサレルノまで行くらしい。 以前私たちもサレルノ経由でアマルフィに行った事を話す。 「チァオ!」 挨拶を交わし別れる。 フランス人の兄ちゃんは夜中じゅうPS2で、朝には爆睡状態。 シーツにくるまって起きる気配もなかった。 朝からとてもよい天気。 ひとまず駅に荷物を預けて、午後のフライトまでローマの蚤の市に出かける事にする。 テルミニ駅に来たのは随分久しぶりだが、なんだか変わったなあ。 お店もたくさん入って便利なのに、なぜかトイレが圧倒的に少ない。 しかも、汚いくせに料金が高い。 夜行でやってきたので顔くらい洗いたかったが、 とてもそんな気分になれないトイレ。 カターニアのホテルまで洗顔も歯磨きも我慢。 駅のカフェでカフェラテとフォカッチャ。 随分大きいし喉に詰まりそうなかんじだったのでひとつを分け合う事に。 ところが、見た目より美味しくて一人で全部いけそうだった。 何度か訪れているローマだが、今回は初めてトラステヴェレ地区に行ってみた。 トラステヴェレとは、テヴェレ川の向こうって意味らしい。 ここで毎週日曜日に開かれているがポルタポルテーゼの蚤の市。 テルミニ駅のバスターミナルからバスに乗ったのはいいけれど、 降りる場所が分からず、適当に降りてみて地図を見ながらぶらぶらした。 しかし、普通の街並自体が歴史を感じる。 あらためてローマっていいじゃん!?と見直してみる。 (次回は、じっくりローマを歩くのもいいかもしれない) ポルタポルテーゼは、何でも安い。Tシャツ、香水、鞄・・・ しかし、目当てのアンティークを売っている店が見当たらない。 随分奥の方まで歩いた辺りに、少しだけその手の店が並んでいた。 かわいい時計を発見。イタリアの相場がつかめず値切りもうまく行かない。 ンンン・・悩む。時計は動かないとなあ。 結局、控えめなお買物でおしまい。 帰りのバスはチケットを車内で買うつもりで乗り込んだ。 機械は案の定壊れていて、車掌さんがチェックに来た時 事情を説明したけど見逃してくれなかった。 一度降りて、チケットかってから乗ってね〜って。 優しい笑顔だけど、見逃してくれない。 ま、天気もいいし少し歩こうか・・・ 地図を見ながら駅を目指すも、なんだかフォロロマーノの淵を歩いているうちに またもとの道に戻っている。 暑くて、夫はもう歩くのはいやだ!と、地下鉄に乗りたがる。 では、とりあえずお昼を食べて駅に戻りましょうか。 一番最初に目に入ったバールでランチ。 やっぱり、ビールでしょ。 私はローマの名物アマトリチャーナ。 夫はカルボナーラ。 適当な店でも、パスタはおいしい。 さすがイタリア。 食事の後は、地下鉄に乗って駅に戻り、レオナルドエクスプレスで空港へ。 日本で現地の格安航空券を探して、ネットで予約、チケットレスでチェックインだったので、 何かと心配ではあったのだが、見た事もない飛行機に乗ることになり、 これまた別の心配がこみ上げる。 ま、みんな乗るわけだし・・と心配しているワリにすぐ寝てしまって機内の事はほとんど覚えていない。 さあ、いよいよ念願のシチリア島に着陸。 はじめの滞在地はカターニアだ。 予定を組んでいる時点では単なる中継地点で、滞在する予定は全くなかった。 しかし、ネットで調べているうちに素晴らしいレストランがあるらしい事がわかる。 これは、はずすわけにいくまい。 ホテルは「シチリアにいきたい」の著者・小森谷慶子氏のお勧め、ホテルロイヤルに決めた。 テラスからの眺めが素晴らしいというのに、ひかれてしまった。 さて、空港から町中まで地図ではたいした距離ではない。 なので、面倒なのでタクシーに乗ってしまおうという事に。 明日からはレンタカーだし、イメージトレーニングをかねて車の中から道路状況と 現地の人の運転を確認。おおやっぱり何処でも飛ばすんだなあ。 ウインカーとか出さないし、突然割り込んできたり・・だいじょうぶかな。 と考えているうちにタクシーはホテルの前に着いた。 確かメーターは20ユーロちょっとだったはずなのに、 いつの間にかメーターが30ユーロに変わっている。 「ドメニカだからホリデープライス」だという。 なに〜〜!!!日曜日には10ユーロも上乗せですか?? なのに、夫はチップまで渡している。完全にぼったくられているのに。 なんだか、むかつくけど、文句がいえるほど言葉を知らない。かなしい。 ホテルにチェックインしたら、とりあえずシャワーを浴びた。 お目当てのレストランへはホテルの人が予約を入れてくれるという。 しばし、部屋のバルコニーから景色を眺めたりしながらゆっくりする。 だんだんと日が暮れ始めた街。デイナーまでちょっと街を散策する事にした。 我々の部屋の前はAntonino di Sangiuliano という通り。 通りの途中から坂になっていて、ホテルの場所から見下ろすと突き当たりは海。 海側から見上げるのも、またとても雰囲気があっていいかんじの通りだ。(写真左上) ホテルの角を曲がった通りが Crociferi通り。「尼僧の恋」でもこの通りは何度も出てくる。(写真右上) ドゥオモ広場は、こじんまりとしたかんじでこの街らしい気がした。 ゾウの像。写真で見るよりいいぞー!(だじゃれじゃないよ)左上 ドゥオモは1693年の地震で壊れて立て直されたらしいが、それでも300年以上たっているのだ。(写真右上) 通りのずーっと先に見えるのは、エトナ山の麓だろうか。 さあ、いよいよディナーの時間。 シチリアではディナータイムが8時半くらいから。 レストランもそのくらいにならないと始まらないのだ。 私がどうしても行きたいと願ったお店は「アンティカマリーナ」 イタリアの美味しそうな本の著者池田匡克氏も、この店によく行かれている様子。 予約無しでは入れないという。 うきうきしながらお店に突入。 「予約は?」 「もちろん」 「名前は?」 「○○です」 「?」「もう一度お名前を..」 「○○」(ファーストネームも言ってみる) 「?」 「ホテルの人が電話予約したはずです。ホテルロイヤルです。」 「?」 しばし、店の人たちで話し合う。 「店内の席でよろしいですか?」 どうやら、私たちのホテルの姉さんは、どこぞか他のレストランに予約を入れたのか? 我々の名前はこの店に予約されていないようなのだ。 それでも、早めに行ったおかげで店内の席を用意していただき、 噂通りのうま〜〜い料理を食べる事ができた。 このお店にはメニューはなく、アンティパストは食べますか? パスタは?メインは?ワインは?と聞かれる。 私たちはせっかくなので全部お願いする事にした。 問題は夫の甲殻類アレルギーと私の白ワインのトラウマ。 こんな海の幸を食べにきてエビ・カニだめ、白ワインだめ、なんて。 この旅に出る前に真っ先に覚えたイタリア語は「クロスターチェ アレッジーノ」(甲殻類アレルギー。) お店の人は快く聞いてくれて、エビ抜きで魚料理に合う赤ワインを用意してくれた。 メインのお料理は、左上の写真の場所に連れて行かれ、 中からそれぞれの調理の仕方の説明を聞きながら自分達で選ぶ。 イタリア語がわからない私たちにはありがたいシステムなのだ。 アンティパストは小皿に2人前ずつ、8種類くらいテーブルに並んだ。 たこのマリネや、イワシの南蛮漬け、なすのカポナータ、ホタルイカの唐揚げ、などなど、 どれも本当に美味しくてワインも進む、進む。 パスタは2種類をそれぞれに取り分けてくれる。 私たちにはウニのパスタと小さい魚(と言われた)のすり身のパスタ。 (他の席の人はエビのパスタを食べていた。ちょっとうらやましい。) ウニのパスタ最高!! が、しかし・・・魚のパスタの途中でお腹がかなり苦しくなってきた。 メインまでいけるか? 私たちが頼んだメインは黒鯛。さっぱりと塩焼きにレモンを搾って・・・でも苦しくて食べられず。 ここでの食事はアンティパストを楽しみ、パスタを堪能するってかんじがちょうどよかった。 お腹ははち切れそうだし、ワインにも酔ってきた。 日本を出てからちゃんとベッドで寝てない上に時差ぼけ、ああ早く眠りた〜い。 うまかった、うまかったと大満足しながら、夜道をホテルに向って歩いて帰る。 道ばたではでっかい犬が死んだように寝ていた。 本当に死んでいるのではないかと思うくらい、みなぴくりともせず寝ている。 猫もこんな街にいれば食いっぱぐれる事もあるまい。
by plusai-tabi
| 2008-08-14 19:21
| 2008 シチリア・パリ
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