カテゴリ:2008 シチリア・パリ( 16 )


2008年 08月 15日

2008年 夏 シチリアへ

プロローグ

「どうして、シチリア島?」
って、何人の人に聞かれたかな。
たとえば、「パリへ」とか、「ローマへ」といえば、「いいですね」なんて
話がとってもスムーズなんだけど。
「シチリア島」となると、「何をしに行くの?」とか「何がおもしろいの?」って聞かれてしまう。
さあ何がしたいのだろう、私は。

はじめにシチリアに興味を持ったのは「ゴッドファーザー」だったと思う。
私は映画「ゴッドファーザー」が好き。
たぶん、今まで見た映画の中でも相変わらず上位に位置する。
イタリア人(シチリア人)の情の深さ、シチリアの景色・・・
映画の中の風景を実際に見てみたい。
そんな風に始まる旅もあるのだ。

夫は会社のアメリカ人達に、夏休みはシチリアへ行くって話したら、
即座に「Godfather(ゴッドファーザー)?」って、聞かれたらしい。
さすが。

シチリアを舞台にした映画はその他にもたくさんある。

「グランブルー」「ニューシネマパラダイス」「マレーナ」「明日を夢見て」「カオス・シチリア物語」
「尼僧の恋」
これらの私が見た映画以外にも、シチリアには映画のロケ地がたくさんある。
まずは、映画の中の景色を実際に見に行こうじゃないか!

私の旅はいつもこんなふう。

ガイドもなし、ガイドブックもなし、歴史的建造物より、普通の家や町並みを眺めて歩くのが好き。
さっさっさっさっ・・・と歩いて行く。
時々、どきっとする景色に出会ったり、
時々、人の親切にジーンと来たり。

日記を書き留める暇もなく、東から西への移動。
かなり忙しい旅になってしまったのは毎度の事か。

旅の最中に書けなかった日記をここに残しておこうと思った。
疲れてくたくたになったり、飲み過ぎてねちゃったり、具合が悪くて食べられなかったり、
旅の最中ではトラブルやアクシデントの方が印象深いこともある。
でも、いったん普段の生活に戻ってみると、あんな事やこんな事、いろいろ思い出されて
終わってしまった旅がノスタルジックに蘇る。

そんな気分に浸りながら、シチリアの旅を書いてみよう。



出発前に参考にしたサイト

Schilia Club:映画のロケ地など紹介しているサイト

JAPAN-ITALY Travel on-line:イタリア各地の情報と現地在住者の記事が役に立つ。
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by plusai-tabi | 2008-08-15 19:31 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 14日

8月2日(土)成田 → ミラノ 寝台列車

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飛行機は13:20のミラノ行き。
ヨーロッパ便にしてはゆっくりの出発。
今回はNEXではなく車で成田方面へ向かう。
まず犬達を預けなければならないのだ。
今回は成田空港にほど近い「菅原愛犬訓練所」にお願いする事にした。
犬2匹を10日も預けるとなると費用も馬鹿にならない。
ここなら良心的な価格でプロの訓練士さんがいれば安心だし、
車も無料で預かってもらえる。
しかし、いつも一緒のベッドで寝起きしているこの子達を、
コンクリートの
上に寝かすなんて・・と思うと心が痛んだ。
他の犬達がわんわん吠える犬舍に入った我が家の犬達。とわの絶望的な目、
すぐに隙間から出てこようとした宗一郎を見た時、とても心が苦しくて、
本来楽しくてルンルン気分な旅立ちの日なのに、ずっしりと重たい気分で
成田へ向かう。
宗一郎はそのうち馴れるだろうけど、とわはだいじょうぶだろうか・・・


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そんな事を思いながら、成田ではJALのラウンジで早速ビールを飲む。
カレーもサラダも食べ放題。夫のおかげでおいしい思いをさせていただけてます。
今回の飛行機も夫が出張でせっせとためたマイレージ。
ただ乗りなのに、ラウンジまで使わせてもらい、ただ酒、ただ飯まで・・・
感謝、感謝。夫よありがとう。
そして、今回はラウンジにてサッカーの小野伸二を発見。
きゃー!!テレビで見るよりスマートで男前だ。妻と子供達に
カレーをサーブするため、セルフサービスの列に並んでいた。
そしてお子に「あ〜〜ん」ってカレーを食べさせていた。
若いのにちゃんとパパなのだな。
グラウンドでは見れない姿が見れてなんだかファンになってしまったかな。
食後はゆったりしたソファーに場所を変え、コーヒーをいただきながら
雑誌を見て過ごす。

そして、搭乗。
席は夫の好きな非常口脇。前に座席がなくて足が楽なのだけど、
離着陸の際スチュワーデスさんがこちらを向いて座るのがこっぱずかしい、
と思うのは私だけ?
夫の隣にメタボなイタリア人のおじちゃんが座って、窮屈そうだった。
その席は、前の座席がない分、椅子の肘掛けの部分にテーブルやテレビが収まっているので、
他の席より座面が狭いかもしれない。

まずは、ワインをいただきます。
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カレーを食べてまだ3時間くらいでしょうか・・・
早速はじめのお食事。
左が夫、右が私。旅の間の食べ物はこうして全部記録する。
そして2回目に変なパンが出て来て、3回目のお食事は早速パスタ。
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窓の外にアルプスが見えてきた。もうすぐ到着。
機内での映画は「アース」というドキュメンタリーを何度も寝てしまって
繰り返し見ていたのと、「べガスの恋に勝つルール」(キャメロンディアス)
「僕の彼女はサイボーグ」「88ミニッツ」(アルパチーノ)をみた。
行きの飛行機ではいつもこんな風にウトウト程度で、あまり眠れない。
そして、ミラノ マルペンサ国際空港に到着。
今回はミラノは素通り。(案外いつも素通りしているかも)
ミラノからシチリア行きの安い航空券がなかったので、
安い飛行機の飛んでいるローマに向かう。寝台で行けば、
時間の節約にもなり、ホテル代も節約できるというわけ。
若くもないのに無謀な計画だなあ。
空港からはバスで中央駅に向かう。
チケット売り場で「ボンジョルノ」という言葉がスムーズにでない。
近頃フランスが多かったのでどうしても「ボンジュール」が頭から離れない。
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ミラノの中央駅は外観に比べ、中はつまらない駅だ。
ガイド本には中央駅付近は物騒なので気をつけろとも書いてある。
その割に、みんな無防備にボケ〜〜と電車を待っている。
構内は売店はあれど、バールやカフェのような店が見当たらず。
売店で買った水はおつりをちょろまかされた。くやしい。

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いったん駅を出て一番近いレストランで夜ご飯です。あまりお腹がすいてないけど、
寝台でひもじい思いは嫌なので軽く食べようという事に。
夫はピッツァマルゲリータ、私はミネストローネ(お米入り)。
このご飯の入ったミネストローネは、若かりし頃の一人旅の時によく食べた。
日本食が恋しくなっても、これがあれば案外満たされてたなあ
と昔を思い出しながらしみじみと味わった。(この店のは塩辛かった)
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寝台列車は2人部屋が満室だったので、仕方なく4人部屋にした。
どんな人が同室になるのだろうか?寝てる間に荷物を取られないだろうか?
久しぶりのイタリアだったのでいろいろ不安になった。
私たちの乗る5号車は入り口が開かず、4号車入り口から乗り込む。
しばらくどこぞの車庫にとまっていたのだろう、社内は蒸し風呂のように暑い。
とっても室内に入ってられなくて通路に出たら、隣の部屋のファミリーも暑そうに出て来た。
目が合ってお互いに「暑いねえ」とジェスチャーで微笑み合う。
部屋に入って部屋やベッドの構造をチェックしていたら、先ほど微笑み合ったマンマが
息子を連れてずかずかと入って来た。イタリア語でペチャクチャまくしたてているけど、
何のこっちゃ!?
どうやら、暑そうだから窓を開けてやれと息子に言っているらしい。
イタリア人は親切(時におせっかいともいう)でよくしゃべる。
ああ、ここはイタリアだあ。この人たちはイタリア人だあ。と実感した。
しばらくすると若いお兄さんが入って来た。フランス語の混ざった英語で話しかけて来た。
「タバコをすってくるので荷物を見ててね」って言って、発車ぎりぎりまでホームにいた。
もう一人はイタリア人のおじさん。おとなしくシーツにくるまって寝ている姿が印象的。
まったく見ず知らずの人と狭い部屋で一緒に寝て。お互い言葉も通じないので、
何を話すのでもなくただ同じ時間を過ごす。なんか不思議な時間。
列車が動き出して間もなくすぐに寝入ってしまった。車掌さんの検札があり一度目をさまし、また熟睡。
しかし、フィレンツェのあたりで目が冴えてしまって眠れなくなった。
おそらく日本時間のままの脳みそ。眠れないので軽く目を閉じたままフランス人の兄さんがやっている
PS2のカチャカチャいう音をじっと聞いていた。
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by plusai-tabi | 2008-08-14 19:28 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 14日

8月3日(日)ローマ → カターニア(シチリア)

c0171427_17363226.jpgローマには7時15分に到着。
一緒の部屋のイタリア人のおじさんはサレルノまで行くらしい。
以前私たちもサレルノ経由でアマルフィに行った事を話す。
「チァオ!」
挨拶を交わし別れる。
フランス人の兄ちゃんは夜中じゅうPS2で、朝には爆睡状態。
シーツにくるまって起きる気配もなかった。


朝からとてもよい天気。
ひとまず駅に荷物を預けて、午後のフライトまでローマの蚤の市に出かける事にする。
テルミニ駅に来たのは随分久しぶりだが、なんだか変わったなあ。
お店もたくさん入って便利なのに、なぜかトイレが圧倒的に少ない。
しかも、汚いくせに料金が高い。
夜行でやってきたので顔くらい洗いたかったが、
とてもそんな気分になれないトイレ。
カターニアのホテルまで洗顔も歯磨きも我慢。

駅のカフェでカフェラテとフォカッチャ。
随分大きいし喉に詰まりそうなかんじだったのでひとつを分け合う事に。
ところが、見た目より美味しくて一人で全部いけそうだった。


何度か訪れているローマだが、今回は初めてトラステヴェレ地区に行ってみた。
トラステヴェレとは、テヴェレ川の向こうって意味らしい。
ここで毎週日曜日に開かれているがポルタポルテーゼの蚤の市。
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テルミニ駅のバスターミナルからバスに乗ったのはいいけれど、
降りる場所が分からず、適当に降りてみて地図を見ながらぶらぶらした。
しかし、普通の街並自体が歴史を感じる。
あらためてローマっていいじゃん!?と見直してみる。
(次回は、じっくりローマを歩くのもいいかもしれない)

ポルタポルテーゼは、何でも安い。Tシャツ、香水、鞄・・・
しかし、目当てのアンティークを売っている店が見当たらない。
随分奥の方まで歩いた辺りに、少しだけその手の店が並んでいた。
かわいい時計を発見。イタリアの相場がつかめず値切りもうまく行かない。
ンンン・・悩む。時計は動かないとなあ。
結局、控えめなお買物でおしまい。


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帰りのバスはチケットを車内で買うつもりで乗り込んだ。
機械は案の定壊れていて、車掌さんがチェックに来た時
事情を説明したけど見逃してくれなかった。
一度降りて、チケットかってから乗ってね〜って。
優しい笑顔だけど、見逃してくれない。
ま、天気もいいし少し歩こうか・・・
地図を見ながら駅を目指すも、なんだかフォロロマーノの淵を歩いているうちに
またもとの道に戻っている。
暑くて、夫はもう歩くのはいやだ!と、地下鉄に乗りたがる。
では、とりあえずお昼を食べて駅に戻りましょうか。

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一番最初に目に入ったバールでランチ。
やっぱり、ビールでしょ。
私はローマの名物アマトリチャーナ。
夫はカルボナーラ。
適当な店でも、パスタはおいしい。
さすがイタリア。



食事の後は、地下鉄に乗って駅に戻り、レオナルドエクスプレスで空港へ。
日本で現地の格安航空券を探して、ネットで予約、チケットレスでチェックインだったので、
何かと心配ではあったのだが、見た事もない飛行機に乗ることになり、
これまた別の心配がこみ上げる。
ま、みんな乗るわけだし・・と心配しているワリにすぐ寝てしまって機内の事はほとんど覚えていない。
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さあ、いよいよ念願のシチリア島に着陸。
はじめの滞在地はカターニアだ。
予定を組んでいる時点では単なる中継地点で、滞在する予定は全くなかった。
しかし、ネットで調べているうちに素晴らしいレストランがあるらしい事がわかる。
これは、はずすわけにいくまい。
ホテルは「シチリアにいきたい」の著者・小森谷慶子氏のお勧め、ホテルロイヤルに決めた。
テラスからの眺めが素晴らしいというのに、ひかれてしまった。

さて、空港から町中まで地図ではたいした距離ではない。
なので、面倒なのでタクシーに乗ってしまおうという事に。
明日からはレンタカーだし、イメージトレーニングをかねて車の中から道路状況と
現地の人の運転を確認。おおやっぱり何処でも飛ばすんだなあ。
ウインカーとか出さないし、突然割り込んできたり・・だいじょうぶかな。
と考えているうちにタクシーはホテルの前に着いた。
確かメーターは20ユーロちょっとだったはずなのに、
いつの間にかメーターが30ユーロに変わっている。
「ドメニカだからホリデープライス」だという。
なに〜〜!!!日曜日には10ユーロも上乗せですか??
なのに、夫はチップまで渡している。完全にぼったくられているのに。
なんだか、むかつくけど、文句がいえるほど言葉を知らない。かなしい。

ホテルにチェックインしたら、とりあえずシャワーを浴びた。
お目当てのレストランへはホテルの人が予約を入れてくれるという。
しばし、部屋のバルコニーから景色を眺めたりしながらゆっくりする。


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だんだんと日が暮れ始めた街。デイナーまでちょっと街を散策する事にした。
我々の部屋の前はAntonino di Sangiuliano という通り。
通りの途中から坂になっていて、ホテルの場所から見下ろすと突き当たりは海。
海側から見上げるのも、またとても雰囲気があっていいかんじの通りだ。(写真左上)
ホテルの角を曲がった通りが Crociferi通り。「尼僧の恋」でもこの通りは何度も出てくる。(写真右上)

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ドゥオモ広場は、こじんまりとしたかんじでこの街らしい気がした。
ゾウの像。写真で見るよりいいぞー!(だじゃれじゃないよ)左上
ドゥオモは1693年の地震で壊れて立て直されたらしいが、それでも300年以上たっているのだ。(写真右上)
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通りのずーっと先に見えるのは、エトナ山の麓だろうか。



さあ、いよいよディナーの時間。
シチリアではディナータイムが8時半くらいから。
レストランもそのくらいにならないと始まらないのだ。
私がどうしても行きたいと願ったお店は「アンティカマリーナ」
イタリアの美味しそうな本の著者池田匡克氏も、この店によく行かれている様子。
予約無しでは入れないという。
うきうきしながらお店に突入。
「予約は?」
「もちろん」
「名前は?」
「○○です」
「?」「もう一度お名前を..」
「○○」(ファーストネームも言ってみる)
「?」
「ホテルの人が電話予約したはずです。ホテルロイヤルです。」
「?」
しばし、店の人たちで話し合う。
「店内の席でよろしいですか?」
どうやら、私たちのホテルの姉さんは、どこぞか他のレストランに予約を入れたのか?
我々の名前はこの店に予約されていないようなのだ。
それでも、早めに行ったおかげで店内の席を用意していただき、
噂通りのうま〜〜い料理を食べる事ができた。


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このお店にはメニューはなく、アンティパストは食べますか?
パスタは?メインは?ワインは?と聞かれる。
私たちはせっかくなので全部お願いする事にした。
問題は夫の甲殻類アレルギーと私の白ワインのトラウマ。
こんな海の幸を食べにきてエビ・カニだめ、白ワインだめ、なんて。
この旅に出る前に真っ先に覚えたイタリア語は「クロスターチェ アレッジーノ」(甲殻類アレルギー。)
お店の人は快く聞いてくれて、エビ抜きで魚料理に合う赤ワインを用意してくれた。
メインのお料理は、左上の写真の場所に連れて行かれ、
中からそれぞれの調理の仕方の説明を聞きながら自分達で選ぶ。
イタリア語がわからない私たちにはありがたいシステムなのだ。
アンティパストは小皿に2人前ずつ、8種類くらいテーブルに並んだ。
たこのマリネや、イワシの南蛮漬け、なすのカポナータ、ホタルイカの唐揚げ、などなど、
どれも本当に美味しくてワインも進む、進む。

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パスタは2種類をそれぞれに取り分けてくれる。
私たちにはウニのパスタと小さい魚(と言われた)のすり身のパスタ。
(他の席の人はエビのパスタを食べていた。ちょっとうらやましい。)
ウニのパスタ最高!!
が、しかし・・・魚のパスタの途中でお腹がかなり苦しくなってきた。
メインまでいけるか?
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私たちが頼んだメインは黒鯛。さっぱりと塩焼きにレモンを搾って・・・でも苦しくて食べられず。
ここでの食事はアンティパストを楽しみ、パスタを堪能するってかんじがちょうどよかった。
お腹ははち切れそうだし、ワインにも酔ってきた。
日本を出てからちゃんとベッドで寝てない上に時差ぼけ、ああ早く眠りた〜い。
うまかった、うまかったと大満足しながら、夜道をホテルに向って歩いて帰る。

道ばたではでっかい犬が死んだように寝ていた。
本当に死んでいるのではないかと思うくらい、みなぴくりともせず寝ている。
猫もこんな街にいれば食いっぱぐれる事もあるまい。
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by plusai-tabi | 2008-08-14 19:21 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 13日

3日目その1 8月4日(月)カターニア

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ホテル・ロイヤルの朝ご飯。
小森谷氏のおすすめのテラスは、ガラス張りだけど暑すぎるのでシェードがおろされ、
ばっちりエアコンが効いている。
それでも、根性のある方々は煙が出そうなほどの日差しの下で朝食。すごい。
私は景色を眺め、写真だけ撮ってエアコンの中でゆっくり朝食をいただいた根性無し。
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ホテルのインテリアはなかなか素敵なのであった。
所々に古〜〜いもの、遺跡っぽいものまで飾られていたりして・・
シャンデリアもかわいい。
部屋の窓からの景色もアンティークな色調。
屋根や壁の色がとてもいいかんじ。

さて、ひとやすみしたら朝市にでかけよう!
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まずはドゥオモの内部見学。
老いも若きもみな十字を切って入ってくる。
信仰と文化、芸術は切っても切れない関係。
仏教徒の私だけど、キリスト教文化は非常に興味深いのであった。

さて、ドゥオモ広場を抜けると、そこから市場が始まっていた。
魚屋のエリア、八百屋のエリア、肉屋のエリア・・
それぞれ同じものを扱うお店が固まってある。
昨日のレストラン(アンティカマーリーナ)のあった場所は魚屋エリアだ。
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(上、キロ8ユーロの表示は貝じゃなくてかたつむり。八百屋さんの管轄)

何か、買いたいなあ〜〜
お土産買うにはまだ先があるし、とりあえず今食べられるトマトを買おう!
真っ赤なトマト、だけど種類がたくさんあって、どれがいいのかわからない。
特にイタリアはドライにするのとか、煮るのとか、用途で種類が豊富にある。
「サラータ??」と聞きながら指差してみる。
カターニアの店の人は案外シャイなのか、口数が少ないような気がする。
ぶっきらぼうだけど、冷たいんじゃなくて、変な日本人を冷やかす術を知らないというか・・
生でおいしいトマトを2種類買って、雑貨屋さんに塩を買いに行く。
「ザーレ?」なんでも単語に?をつければ何とかなるのが私の会話術。
ザーレは塩。おじさんは大きな包みを出して来た。
私はお土産になりそうなこじゃれたパッケージものをイメージしてたんだけど・・
「ピッコロ?」(小さいのは?)
「ノ、ピッコロ」
困ったなあって顔をしてみせたら、塩の袋を破って包み紙にわけてくれた。
量り売りしてくれるのかと思ったら、お金はいらないって。
おお、なんと親切な人なのだろう!!
お水を買って、グラッツエを連呼しながら店を出る。
本当に、うれしかったよお。

クラシカルな秤。量り売りっていいなあ。
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色とりどりの木箱。魚も色とりどり・・
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広場には決まっておじいさん軍団が・・・
みんな並んで座っておしゃべりしている。
日本なら女性の井戸端会議が普通だけど、イタリアは圧倒的におじさん軍団。
なんか、みんなかわいいんだよな。なぜか。
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さて、午後からレンタカーを借りるために空港へ向かう。
ホテルでバスの便を聞く。案外近くから空港行きのバスが出ている事がわかった。
「タバッキでチケットを買ってね」と言われて、教えられたタバッキにいく。
「空港までのチケット2枚ください」と言って、手渡されたのは一枚1ユーロのチケット。
え?これで空港まで行けるの?
だってタクシーで30ユーロだよ!!
まったくもって、ガッカリな話。

空港に行く前にちょっとばかりお腹に入れておこうか・・・
シチリアは食べたいものがたくさんありすぎて困る。

ホテルの近くのバールに入ると、ショーケースの中に何やらうまそうな物体。
「アランチーニ?」
「シーシー」(そうだよ)そして、何やら説明されるがわけわかんないので、
一個ちょうだい!と指を一本立てて、
「そっちのチーズがはみ出たやつは一体なんなの??」と、日本語で聞いたが通じるわけなく、
とりあえずジェスチャーでそれも一個ちょうだい!とお願いする。
アランチーニはトマトソースのおにぎりをコロッケにしたようなもの。(写真のとんがっている方)
中の具はいろいろあるらしい。
そして、チーズがはみ出た物体はなんとチーズカツだった。(まんまるの)
これは、うまいっ!
ビールはやっぱりこのおじさんマーク。
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by plusai-tabi | 2008-08-13 19:20 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 12日

3日目 その2 8月4日(月)カターニア→サボカ

さあ、楽しいドライブ旅行のはじまり、はじまり!
そして、思いも寄らない事件が続発!!

カターニア空港のHertzへは日本からネットで申し込み済み。
しかし、マニュアル車が主流のイタリア。
オートマはもともと台数も少なく、私たちが借りようと思った頃には、
一番上のクラスの高級車しかなかった。
運転担当の夫は、オートマよりナビの有無の方が重要であるらしかったのだが・・
で、我々の車はフィアット・プント、ナビ付き。(ほんとはパンダのはずだった)
空港の駐車場で運転の練習。
あれ?エンジンがかからない・・・
何度も何度もかけ直すが、なかなかエンジンがかからず、
ここですぐに人を呼んで見てもらうべきだったのだ。
(本来、我が夫は人にものを尋ねるのが苦手なのだ。私ならすぐ聞くけど)
しかし、なんかの拍子にエンジンがかかる。
私「なんで?」
夫「おもいっきり、えいっっと回してみた。」
私「へえ、そんなもんか???」

何はともあれ、ドライブのはじまり。
まずは、フィューメフレッド〔Fiumefreddo〕という街を目指す。
ナビはハイウエイをさけて、海沿いの国道を進めと言う。
ああ、なんと言う素晴らしい景色!
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おおざっぱな道の名前をナビに入力、本当におおざっぱな場所で目的地だと告げられ、
目指す場所がさっぱり分からなくなった私たち。
とりあえず、街の中心的広場に行ってみた。
古〜〜い教会。なんかいいかんじ。
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教会の裏からおばあさんが出て来た。
椅子を持ち出し、そこに腰掛けて縫い物をはじめた。
なんだか、昔のままの生活があるみたいだ。
空き地の向こうは廃墟。とてもいい感じの建物なのに、住む人がいないのが残念。
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広場の前のバールで休憩。
グラニータ プレーゴ!
グラニータはかき氷みたいなもん?もちろんリモーネ(レモン)味で。
「パンは?」と聞かれた。
ジェラートをパンで挟むのがシチリア流と、何かの番組で見た事はあるが、
まさかグラニータまで?
とりあえずパンは遠慮して・・
夫が頼んだコカコーラにも、少し入れてもおいしいよって
グラニータをわけてくれた。
ちょっとイケイケ系のおばさまだけど、とっても優しい人。
ついでに、「デリ・スキアヴィ城」の場所を聞いてみる。
「ああ、そこならこの前の道をまっすぐだよ。」ってかんじに
ジェスチャーで教えてくれた。
「グラッツエ」
みんな、恥ずかしがりやさんであまりニコニコとしているかんじでもないけど、
声をかけてみると優しい人が多い。

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言われた通りにまっすぐその道を進むと、すぐに目当ての「デリ・スキアヴィ城」があった。
ここは、ゴッドファーザーパート1でマイケル(アルパチーノ)がアメリカから逃げて
身を隠していた家。
パート3では何度もその内部までも出てくるのだけど、
ラストでマイケルがぱたりと椅子から転げ落ちるように死ぬシーンはまさにこの庭。
現在はある男爵の個人の館で予約があれば解放したり、パーティーなどに貸したりしているらしい。
映画の撮影はそのままのインテリアを使っているそう。
庭のマイケル最後の椅子も、その時の足下でじゃれる子犬もいるらしい。(相当な老犬になっているが)
少しぐらい、塀の隙間から覗ければいいや・・と軽い気持ちで出かけて行ったが、
高い塀に囲まれ、門は閉ざされ、少しの隙間もありゃしない。
近くで休憩中のバスの運ちゃんに尋ねたら、
「電話しないとだめだな」と言われた。
ああ、残念。でも、あのラストシーンが蘇り、胸が熱くなる思い。
なんとか、特徴のある屋根だけでも・・と屋根の見せる場所を見つけ塀によじ上って
それらしい写真をとって満足した私。
映画も見てない夫は果たしてこんなところに来ておもしろいかな?
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さあ、次はマイケルとアポロニアゆかりの村に行ってみよう。
本日の宿泊地のタオルミーナは通り越し、ナビは相変わらず海沿いの国道を示す。
ああ、イゾラベッラだ!
ここは映画「グランブルー」の海。

スピッツの曲で「猫になりたい」という歌がある。
この歌、とっても好きな歌なんだけど、その中の一説に
♪目を閉じて浮かべた 密やかな逃げ場所は
 シチリアの浜辺の絵ハガキとよく似てた ♬
という詩がある。
ずーっとずーっとシチリアに憧れていたものだから、スピッツの曲の中にシチリアを見つけたとき、
なんだか嬉しくなった事を思い出す。
草野さんの歌うシチリアの浜辺って、どの辺のことだろうなあ?と思いながら海岸線を眺めていた。

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そして車は、いつしか海辺に背を向けて山を登り始める。
いろは坂のようだ・・と言いながらクネクネと曲がりながら山道を登り、
たどり着いたのは サヴォカ〔Savoca〕という山の上の小さな村。
ここは、マイケルとアポロニアの結婚式のシーンやアポロニアの父のバールがある。
どうしてこんな山の上に家を建てるんだろうねえ〜と話しながら、村の小道を散策する。
教会も廃墟同然。家も無人の状態のものが目立つ。
よく見るとアーチストが移り住んでいるのか、廃墟をギャラリーやアトリエにしている家をあちこちで見つけた。
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山や谷を眺め、反対側には海が見え、なんと素晴らしい景色だろう。
もっと写真が上手に撮れれば、この感動を伝えられるのに・・
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せっかくなので、コーヒーを一杯頼む。
あれ?注文こないね。
セルフサービス?店の中に入ってカッフェを注文。店内はゴッドファーザーの写真がいっぱい。
下の写真、私の座っている場所が、マイケルがアポロニアと結婚したいとお父さんに行った場所。
嬉しいなあ〜〜。と幸せな気分もここまで、このあと大変な事態が待っていた。
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さて、そろそろ時間です。車に戻ってさあ出発!と思ったらエンジンがかからない。
どうやってもかからない。
レンタカー屋さんでもそうだったから、きっとまた「えいっ」とかければかかるんじゃないの?
時間ばかりが過ぎて行く。もしかしてバッテリーか?
こんな山の上で・・・
かなり真剣にヤバくなったので夫はハーツに電話をかけ始めた。
ところが、英語がいちいち通じない。ナンバーひとつ伝えるのに、数字が英語で伝わらない。
場所を言っても「サヴォカってどこよ!?」ってかんじだし、
私はイチカバチか、近くを通りかかったイタリア人のおじさんに助けを求める。
「運転できないんだよ」と英語で答えてくれた。
そこへ、そのおじさんのお友達登場。おじさんがイタリア語で事の事態を説明、
英語は出来ないけど運転できるおじさんは、早速運転席に座ってエンジンをかけてみる。
バッテリーかな?困ったねえと・・・車を囲んでみんなでため息。
しかし、しばらくして、エンジンがかかる。
英語がしゃべれないおじさんが、セキュリティーロックを発見してくれたのだ。
うへえ〜〜〜。
なんだ!!ロックを解除しないとエンジンかからないのね・・・
「そんなの始めに説明してくんなきゃわかんないよ」と怒る夫。
でも、始めにエンジンかからない時点で普通は確認するんじゃないのかあと、思う私。
ま、なににせよエンジンかかってよかったよお!!
もう、嬉しくて嬉しくてその事を伝えようにも、感謝の言葉がグラッツエしか知らない自分が悔しいよ。
英語をしゃべるおじさんと運転が出来るおじさんと、かたいかたい握手を交わして別れる。
ああ、ホテルに告げた到着時間はとっくに過ぎている。

やっとこ車に乗り込んだ頃には夕焼けで景色が変わって行った。
そして、このあとまたしても大変な事態がまっているのだ。

今回の旅のとも。フィアット・プント
写真はエンジン事件の前に撮影。
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by plusai-tabi | 2008-08-12 19:19 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 12日

3日目その3 8月4日(月)タオルミーナ

さあ、本日の宿泊地タオルミーナに向かって車を飛ばす。
ナビにはホテルの住所を入力した。
街の入り口で間違えて駐車場に入りそうになり、街の門の近くでは人にぶつかりそうになり、
ナビの言う通りに進めば、とんでもない絶対通れそうもない路地に導かれる。
「これ、絶対おかしい!ナビは車の幅を無視すんのか!!!?」と
バックで戻ろうとすると、既に後ろにはバイクが数台待機している。
へえ〜戻れない。とすると、前方からバイクで来たお兄さんが道にバイクを止めて
「こい!こい!」と誘導してくれる。
「無理、絶対無理」と思ったけど、お兄さんのおかげでその場を通り過ぎる事が出来た。
しかし、その騒ぎのなかナビは「行き過ぎなので戻ってください」と言うではないか。
なに!?
場所が分からん。辺りはまっ暗だし・・もう泣きたい気分。

『いったい、私たちはいまどこにいるのでしょうか!!!』

とりあえず、ホテルに電話。
すると、通りすがりのおじさんに声をかけられる。
ホテルの名前をいうと、「だったら、あっち行って、こっちに曲がって・・」と
説明をはじめる。ホテルの人とも電話中で、わけわからなくなって来た。
するとその通りすがりのおじさんが車に乗り込んで来た。
「え?なに。この人大丈夫?」
しかも、楠田絵里子を知っているか?田岡を知っているか?花柳なんとかを知っているか?
と日本の著名人の名前を言い出す。
「田岡って誰?」
「やくざの親分」
みたいな..
そして、運悪くそこにハーツから電話が来る。
おじさんの道案内に夢中な夫に代わり、私が電話で話す。
「もう車は動いているので問題ないよ」と言っているのに通じない。
そこでおじさんに電話を渡してイタリア語で成り行きを伝えてもらう。
本当におじさんがわかってくれて、ハーツの人に伝わったどうか定かではないが、
「チアオ」と電話が切られたので、もうどうでもいいや。

で、おじさんの言う通りに右に曲がったり、また細い道に入ったり、
人がいれば「クラクションならせ!」とどなるし、そして、すぐまた関係ない雑談でペチャクチャしゃべるし、
まったくこの国の運転は大変だ。

結局ホテルは先ほど苦労して通った細〜〜い路地の手前にあった。
そこで、縦列駐車しかも左ハンドルの不慣れな日本人が四苦八苦して車を寄せる。
後ろには渋滞が出来ている。焦る慌てる日本人。

今度は、駐車場が街の外にあるという。
もう、運転はうんざり〜〜と、私だったら投げ出してしまう。
A型の夫はそんな事はないとおもうけど。

とりあえず、「ワイフは荷物を降ろしてここで待て」というおじさんの言葉に従い、
夫はおじさんと駐車場に車置きに行った。今度はおじさんの運転でね。
部屋に二人分の荷物を運んでホット一息。
窓の外エトナ山が赤く噴火しているのが見える。
きれいだな。

ようやく戻って来た夫。おじさんのドライビングテクニックに驚いたと言う。
車を置いたあとに歩いてホテルまで送ってくれた。なんでもホテルの並びに住んでいて、
ちょうど牛乳を買いに行った帰りに私たちに遭遇したという。
見ず知らずの私たちに、ただひたすらに親切にしてくれる事がうれしい。
牛乳は生温くなってしまったのではないかな?
ありがとう。感謝の気持ちで一杯。
本当にいろんな人に助けられた一日だった。
イタリア人(特にシチリアのギリシャ系の人)は親切だ。

身も心もくたくたな気分。
でも、お腹はすいている。
既に11時になろうという時間だけど、目抜き通りは祭りの様な人の波だ。
事前に調べておいた店は場所を調べる元気もなく、
適当なレストランでディナーをとる。

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スパゲッティポモドーロを二人でシェア。
私はカジキマグロのグリル。夫は豚のステーキ。
ワインは疲れすぎて1本は無理だから、グラスで。
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デザートはティラミス。甘過ぎて途中から辛かった。
そしてカッフェ。
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目抜き通りを歩き回る。
夜中だというのに、街は人であふれている。
広場の教会の上に白く浮かび上がる月と十字架。
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夜の海に浮かび上がる釣り船の青い光と、海岸線を照らす町の灯りを眺めながら、
長い長い一日の出来事を振り返ってみる。
ああ、無事にここにたどり着けた事に感謝。
こんな旅行者のために親切にして下さった方達に、感謝の気持ちで一杯だ。
今日の出来事はずっとずっと忘れない。やさしいシニョールのみなさんありがとう!
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by plusai-tabi | 2008-08-12 19:16 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 11日

4日目その1 8月5日(火)タオルミーナ

夕べが遅かったにもかかわらず、なぜか早朝に目覚めてしまった。
バルコニーに出ると朝焼けのエトナ山が目の前だ。
なんと美しい事!
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左の方角には海。
うっすらと赤くほんわか見える。
今日は何事もなく無事に目的地に着けますように。
見えない朝日に手を合わせるわたし。
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実はタオルミーナのホテルは随分といろいろ検討した上、「旅」という雑誌に載っている
ヴィッラ・ガイヤというホテルを予約した。
シチリアで一番のリゾート地のせいか、ホテル代はどこよりも高い。
しかし、値段の割にお粗末なバスルーム。狭い部屋。
極めつけどうにも許しがたいのがこの朝食だった。
そもそも、どうしてイタリアの朝のパンは甘いのだ?
クロワッサンだって必ずクリームが入って砂糖がかかっているし。
ここはお菓子が売りなのか?お菓子がたくさん並んでいる。
甘いお菓子が苦手な私は、このホテルでは食べられるものがひとつもなかった。
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さて、気を取り直して、古代ギリシャの劇場跡にいきましょう。
まだヒト気の少ないウンベルト通りを歩いていると、
「お、ラストナイトのジャパニーズ!!」と声がかかる。
ああ昨日のおじさんだ!!嬉しい、また会えたね。
あれ?でも明るいところで見ると、おじさんと言うよりおじいさんだね。
あんなに年配のひとだった?びっくり。
「本を見せるからちょっと待っててね」といわれ、広場で海を眺めながら待つ事数分。
走って戻って来たおじさんの手には何やら日本語のコピーが。
どうやら、おじさんは小説(実話か?)の中に登場したらしい。
邦題「ニコラスの贈り物」と言うのがその題名。
ちゃんと実名で登場する。役柄は名運転手。
そして本業も名運転手らしい。
おじさんにもらった連絡先にfamous driver GINO MAUROと書いてある。
そうか!運転がうまいわけじゃん!
なるほど、次に来る時は電話してねと、連絡先を教えてくれた。
また、次に会う事はあるのかな。
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劇場跡につくと、太陽は燦々と降り注ぎ暑い暑い。
見学者達はみな日陰に張り付くように陣取っている。
それにしてもとてもいい眺め。海もエトナ山も見える。
実際に何かのステージに使われるらしく、本来の姿でないのが残念。
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暑いのでグラニータを一杯。
夫はリモーネ、私はカッフェ。
冷たくておいし〜〜〜い。みんなグラニータを注文してた。
そしてもうひとつシチリアで忘れてはならないのが、カンノーロ!
回りは春巻きの皮の分厚いのをカリッとあげたようにサクサクで、中はリコッタチーズのクリーム。
甘そうに見えるけど、ほどほどのかんじですごくおいしかった。
ゴッドファーザーパート3でマイケルの妹コニーが、敵の親分を毒殺するために手渡すお菓子だ。
毒味をしろと言われて、コニーが上品にクリームを一口口に含ませんシーンが印象的。
私はガッツリかぶりつきましたが・・
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ウンベルト通りの香水屋さんでノヴェッラの石けんやポプリを買う。
お店から出てくると、犬ちゃんが一人で道の真ん中に寝てた。
飼い主さんはどこですか?
シチリアはどこでも犬が自由でいいな。
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今日も青空。
これから、シラクーサを経由してラグーサに向かう。
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by plusai-tabi | 2008-08-11 19:11 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 10日

4日目その2  8月5日(火)シラクーサ → ラグーサ

タオルミーナを後に、今夜の宿泊地ラグーサへ向かう途中、シラクーサに寄る。
実は、出発前にネットで知り合ったannadueさんからの指令で、
シラクーサの「カンブーサ」と言うレストランに行くことになった。
と書くと、無理矢理寄ったように思われてしまうなあ。
そのシラクーサという街は、映画「マレーナ」の舞台になったところ。
是非行きたいと思っていた。
せっかくなので、お昼は指令通り「カンブーサ」に行こうと決めたのだった。
シラクーサの歴史のあるオルティージャ島には、迷うことなくたどり着けた。
問題はそこから・・お店の住所をナビに入力したのに、目的地がわからない。
とりあえず、車をどこかに停めないとね。だけど、どこが駐車場??
という具合に、ぐるぐるぐるぐる・・オルティージャ島を回り続け、
もうお店のランチが終わるよ!!とあわてて、適当な場所に車を停める。
(適当に停めて近くの自動発券機でチケットを買う仕組みになっている。)
だけど、「カンブーサ」のある通りとはまったく反対の場所。
暑い暑い(40℃は軽く超えている)日差しに焦げそうになりながら、お店を探す。
イタリアでは盗難防止のためナビは必ず取り外す。面倒だなあとおもっていたけど、
持ち歩きながらナビが使えて重宝した。
ああ時間がないよ、終わっちゃうよ、と空腹と暑さで思い切り不機嫌になる。

細い路地もドゥオモ広場も脇目も振らずひたすら目的地を目指す。
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もうすぐ「カンブーサ」、という頃日本語の会話が聞こえて来た。
厨房で洗い物をしている様子。店内を覗くと電気は消え、一組の客を残すばかりで営業終了といったかんじ。
一気に力が抜ける。だけど、せっかく来たのだから挨拶ぐらいして行かねば・・・
「こんにちは。annadueさんの紹介で来ましたが、ランチタイムはおわってしまったみたいですね。」
まあ、今となってはよくも図々しく言ったものだなあと感心するが、
オーナーのなおこさんは、快く
「大丈夫、用意できますよ。」と私たちのために料理を作って下さった。

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「お腹の空き具合は?」と言いながら、メニューを一通り説明して下さる。
やっぱり、この暑さにはビールでしょう。生ビールをグビッと。うまいなあ。
そしてムール貝、寿司、マグロのパスタ。
魚がうまいねえ。一気に酔いも回り、い〜〜い気分。
なおこさんは気さくでな方で、シチリア人のご主人を交えてお話に花が咲く。
本当はとっくに休憩時間でしょうに、気持ちよい時間を過ごさせていただいて本当に感激。

ドゥオモ広場はカンブーサのすぐ裏だった。
ナビを見ながら歩いたせいで、小さな路地を見逃して遠回りしていた。
映画でマレーナが歩いた広場。お日様と陰のコントラストを眺めながらカフェでコーヒー。
この街は見所もたくさんあるし、ちょっと寄るだけではもったいないかんじだった。
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もう少し、ゆっくりしたいなあ〜と思いつつラグーサに向けて車を走らせる。
今まで海を感じていた景色が、一変して山の景色になる。
所々に石を積み上げた塀が、網の目のように張り巡らされ
ああ、この辺りが「カオス・シチリア物語」の舞台だな、と思う。
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ラグーサの街が見えて来た。すごい圧巻!!(写真は5日目その2)
谷を挟んだ向こう側。崖にへばりつく家。家が崖を作っているのか??
南仏のゴルドが家の山なら、ラグーサは家の軍艦の様。
どちらも「ラピュタ」のモデルと言われているが、実のところはわからず。

街の散策は明日のお楽しみ、ということでひとまずホテルへチェックイン。
今夜の宿はこの旅一番ゴージャスな五つ星!こちら
されど、一番安いコテージに泊まる。(ホテル詳細は後日)
コテージの前は滑走路。プライベートジェットなどでいらっしゃる方がいるらしい。
とにかく眺めが良い。
滑走路の先はマリーナ・ディ・ラグーサという海岸らしい。
「マリーナ・ディ・ラグーサの夕日がきれいですよ」となおこさんに聞いたので、
ああ、海に沈む夕日が見たいなあ〜と思ったけれど、ホテルのディナーの時間と重なる。
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前夜のホテルのシャワーが最悪だったので、まず荷物を降ろして風呂に入る。
一休みしたら、本館のお庭でディーナー。
残念ながらあまりにも疲れてしまって、ワインはたくさん飲めそうにない。
グラスでハウスワインを頼んで、ちびちび飲む。
料理はこの旅一番高かったけれど・・・
しかし、回りの皆様はお金持ちっぽいのだ。子供までワイン飲んでフルコース。
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お腹いっぱい。広くて気持ちのいいお部屋。寝てしまうのはもったいない・・・
と思いつつ、あっという間に熟睡モード。
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by plusai-tabi | 2008-08-10 19:10 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 10日

5日目その1  8月6日(水)ラグーサ

心地よい目覚め。
旅先ではいつも早起き。
夫はとりあえずすぐに寝て、全然起きない人。
カーテンを開けると朝焼け。外に出てみる、遠くマリーナディラグーサの水平線がピンクに染まっている。
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散歩しよう。カメラを持って外に出ると、この敷地内で飼われている犬達が寄って来た。
(昨日は我々の部屋の前、車のすぐわきにうんち。タイヤににもしっかりマーキングされたのだった。)
昨日のうちにリーダーっぽい子とは仲良くなっているので、
他の子達も次々に挨拶に来る。
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滑走路の先からは何が見えるんだろ?
乾いた草を踏みしめながら歩いていると、カランコロン、カランコロン(鬼太郎じゃないよ)
どこからか、カウベルの音が聞こえる。
石を積んだ塀によじ上って音のする方を探した。
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うわあ、ロバだぁ!!
やっと会えたね。そう、私はロバに会いたかったのだ。
何年か前のこと、テレビでシチリアを紹介しているとき、荷物をいっぱい積んだロバに乗っている人の映像を見た。
そして、シチリアには乾いた土地にロバに乗った人のイメージが植え付けられた。
ロバに会いたいなあ。ロバに乗ってる人を見たいなあ。
ところが、ハイウエイはもとより、山奥の村に行くのにも道路がとても整備されていてびっくりした。
(マフィアのおかげだろか?)
道はいいし、車でどこでも行ければロバの出る幕無しかな。

カランコロンとカウベルを鳴らして、ロバたちが歩いているのを見つけた時は、本当に本当に感動した。
太陽が昇り始めると、一気に気温があがる。きっと日中の暑い時間はロバ舍で休んでいるんだろう。
早起きして得をするというのは本当だった。
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いったん部屋に戻って夫がまだ寝ているのを確認し、備え付けのマウンテンバイクで敷地内を一周する。
また、別の場所からカウベルの音。
あら、私たちの部屋の裏側もロバの放牧場だったみたい。うれしい。
ロバの模様って本当に不思議。だけど、このヤマンバ風の目元がかわいい。
チッチッチ・・って舌打ちしたら、そっくりな2頭が近づいて来た。かわいい。
双子ちゃんかな?そっくりだ。
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さあ、そろそろ起きて下さい。と、夫を起こし、たった今まで目の前にあった光景を寝ぼけ眼の夫に話す。

朝食はホテルのメインダイニング。
甘くないパンもちゃんとあるし、美しく並べられたチーズやハムやトマト・・・
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部屋の中央に、すごく素敵なスープ壷。ものすごく丁寧に繕われている。
わあ鳥肌が立つ。ちょっと手を触れようとしたらおこられた。すんません。
でもそのうつくしい肌に触れてみたかった。
このホテルには、オーナーのコレクションを飾っている部屋もある。
シチリアのカルタジローネという陶器の街のものが多いらしい。
「私も、こういうのを探しているの。」と、力を込めてアンティーク屋さんを教えてくれ!と聞いてみた。
レセプションのお姉さん、地図にいろいろと書き込み、説明してくれた。
「グラッツェ!!」
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by plusai-tabi | 2008-08-10 19:07 | 2008 シチリア・パリ
2008年 08月 09日

5日目その2 8月6日(水) ラグーサイブラ地区→パレルモ

素晴らしいホテルを後にして、ラグーサのイブラ地区を目指す。
(あまりにも素敵なホテルだったので、ああいうところに長期でのんびりしたいと思った)
ホテルでもらった地図を頼りに駐車場を目指す。
なんだか街の外周をぐるぐる回っているうちに、自分のいる場所がが分からなくなる。
何週か回ってやっとこ駐車場ではなく普通の道に縦列駐車する。
イタリアに限らずヨーロッパの人の駐車技術はすごい。半端に停めようなら隙間にもう一台入ってしまって出れなくなる。
慎重に慎重に・・と言わずとも、A型の夫には計算の上なのだけど。

今日もかなりの気温。死ぬほど暑い。
手に持っているミネラルウォーターもあっという間にお湯になる。
迷路のような路地をドゥオモも丸い屋根を目指して歩く。
暑い暑い。階段を歩くのも息が切れる。
こんなに暑くない季節なら、たくさん迷ってクネクネと遠回りしたいのに。

ドゥオモの広場にアンティーク屋さんがあるとホテルの人に聞いてきた。
しかし、ない。
暑くて探す気になれない。
暑くて死にそう。
このドゥオモは映画「カオスシチリア物語」にでてくる。
そんな事に感動する余裕がないほど暑くて死にそう。
暑い暑い暑い!!!
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郵便局があったので、絵はがきの切手を買うために入る。
何組か待っている人がいて、その人たちの後に並んだ。
どんなに待っていても、のんびりしている郵便局の人。
ちょっとイライラ。
後から大勢どどどど・・と入ってくる。
中の一人が私の前に割り込んでしまった。
私はどの人が先の人で後の人か自信がなくて、まいっか〜と思っていたけど、
先にいたおじさんが注意していた(イタリア語だからわからないけど)みたい。
ずるい人もいるけど、親切な人もいる。そこがイタリア。
日本では他人のために人に注意できる人がいるだろうか?
悲しいけれど。
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ラグーサは旧市街と新市街の間が低くなっている。
インフォメーションのある中心にアンティーク屋さんを発見。
しかし、昼休み中みたいで人がいなかった。なんか気になるものがあったけど、
暑いし、もうどうでもいいって感じ。
新市街の中間から旧市街を眺める。すごいなあ。
こんなところによく街を作ったものだ。
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さて、何となくいい雰囲気のラグーサイブラ地区。
きっとこんなに暑くなければうろうろ歩き回っていた事でしょうに、
なんとなく未練を残しつつ、シチリアの東から西への大移動。
パレルモに向けて出発だ。
朝ご飯はしっかり食べたので、本日のお昼は街のパン屋さんでパンを調達。
車の中で食べながらの移動。
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途中のサービスエリアでガソリンをいれる。
イタリアはガソリンが高いと聞いていたが、軽油で満タン50ユーロくらい。
日本円に換算するとすごい値段。
トイレやバーなどもあり、ちょっと覗いてみたい気もしたけど
暑くて外に出たくない。
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それから、「海が見えてきたよ」と、夫に声をかけられるまで熟睡。
もうすぐパレルモだ。
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by plusai-tabi | 2008-08-09 19:04 | 2008 シチリア・パリ